COLUMN

くらしのドクターコラム

エコキュート取り付け・交換工事の内容と価格

目次

エコキュートの工事内容と価格について解説

エコキュートの取り付け・交換の工事の流れ

①基礎工事

・ガス給湯器からの交換→基礎がないことがほとんどですので工事が必要になります。
・石油給湯器のからの交換→基礎を足してあげる必要がある場合があります。

電気温水器やエコキュートからの交換→ひび割れや劣化が激しい場合は、基礎の打ち直しや補修をしてあげる必要があります。

そもそもなぜ基礎をしないといけないのでしょうか?熊本地震の際に起きたトラブルとして「エコキュートが倒れて故障してしまった」という事例でした。これ以降、各メーカーも震度7相当の地震に耐えられるように商品の改良を加えてきました。しかし、倒れた原因のほとんどは基礎工事がしっかりできておらず、タンクをアンカーで固定できていないことでした。もしもの地震の時に、非常用水として活用できるエコキュートが使用できなくては意味がありません。基礎が固まるまでに5日程度はかかりますのでその後、本体の据付工事を行うことになります。

②既設給湯器の撤去・搬出

元々ついていた給湯器を撤去します。

1,タンク内のお湯抜き

貯湯式の給湯器を設置していた場合は、タンク内のお湯抜きが必要になります。

2,配管・配線の切り離し

既設給湯器についている配管や配線を正しい位置で切り離します。

3,搬出

外壁を傷つないように養生を行い、細心の注意を払って搬出します。

③エコキュートの搬入・据付工事

1,据付位置を調整し、アンカーを設置

出来上がりの配管や配線のイメージをした上で、据付位置を確定させます。位置が決まればアンカーを設置します。

2,搬入

外壁や本体を傷つけないように養生を行い、搬入します。

3,水平になるように調整

タンクの傾きがないように測定し、微調整を行います。

④配管工事

1,給水・給湯配管

新しい機器に配管を接続します。水漏れの原因の一つがパッキンの劣化です。気が利く施工会社であれば、ついでにパッキンは交換してくれます。また、メンテナンス用に給水管に止水バルブを取り付けますが、こちらも劣化していれば水漏れの原因となるので取り替えを行います。劣化を防ぐためにも脚部カバーの中にバルブを収めてあげると安心です。

2,追い焚きふろ配管

元々の機器に追い焚き機能がついていれば、こちらの配管もつなぎ替えとなります。給湯方式が「給湯専用」「セミオート」であれば配管を新たに新設し、お風呂内に循環金具を取り付ける必要があります。

ユニットバスであれば新たに追い焚きふろ配管をできる可能性が高いですが、ユニットバスではないタイル張りのお風呂の場合は、現地調査を行い、判断する必要があります。

3,ヒートポンプ配管

タンクとヒートポンプをつなぐ配管になります。追い焚きふろ配管はゴム製のペアホースを使うのに対し、ヒートポンプ配管ではアルミ三層管を使用します。通常の配管よりもお値段が高めなので、業者によっては他の部材を使用していることもあります。

見積段階で、ヒートポンプ配管に使用する部材を確認しておくのをおすすめします。また、すでにエコキュートが設置してある場合は、既存の配管を再利用するのか、新しいものに取り替えるのかも確認をおすすめします。

4,排水配管

タンク、ヒートポンプともに排水用の配管をする必要があります。エコキュートの排水は湧き揚げが多い日でバケツ1杯分くらいになるため、エコキュート設置の際に排水の処理はしっかりと行わなければなりません。

⑤電気工事

1,配線工事

エコキュートの配線工事は複数の配線が必要になりますので、絡まったり、接続の順序を間違えてしまうというミスが多くあります。

2,200V電源工事

既設の給湯器がガス給湯器や石油給湯器の場合は100Vの電源を使用しますが、エコキュートでは、200Vの電源が必要になります。近くのコンセントから分岐してくることはできないため、分電盤から本体まで配線をしてあげる必要があります。

3,分電盤・ブレーカーの取り付け

分電盤の状態によっては、取り替えやブレーカーの取り付けが必要になってきます。

4,幹線の張り替え

そもそも電柱から分電盤まで200Vが引き込まれていない場合は、引き込み部から分電盤までの幹線を張り替える必要があります。

5,電力申請

エコキュートを設置の際は、電力会社に届出をする必要があります。この時に合わせて電力プランの変更手続きも行えます。電力需要が少なく単価が安い深夜帯の電力を使用することで電気代を節約できます。

⑥試運転

試運転は、必ず施工説明書の手順に従って実施します。この時に給水管についているストレーナーのチェックを忘れずに行います。もし、ストレーナーにゴミが溜まっている場合は取り除きます。ストレーナーの詰まりが原因で、お湯が出にくくなることもあります。

⑦チェックシート記入

施工説明書の最後にチェックシートがあります。丁寧な業者であればチェックシートを元に引き渡し前の点検を実施します。

⑧商品説明&引き渡し

良い商品を導入しても、使いこなせなければ意味がありません。また、操作を十分に理解できていないと不安や、ストレスに繋がります。お客様にとっての使いやすい商品を選び、その商品が最大限に生かせるようにお客様に説明します。

最後にお客様に工事した箇所の確認をしてもらい、引き渡しとなります。少しでも疑問に思ったことや、不安に思ったことがあれば業者に質問や要望を出すようにしてください。

工事にかかる時間は?立ち合いは必要?

基礎工事も行う場合は、基礎が固まるのに時間がかかるため日をまたぐことになります。基礎工事が不要な場合は、4〜6時間程度かかると考えておいてください。

外回りの工事だけでなく、リモコンの取り替え作業や試運転時に室内での作業が必要となりますので立ち合いが必要になります。

工事当日は水が使える?お風呂に入れる?

工事中は、お湯を使用することができませんが、トイレを流すなど水を使用することはできます。エコキュートのお湯が沸くのには、約3時間かかるので9時〜15時で工事をすると18時にはお風呂に入れることになります。

雨の場合は?

エコキュートは屋外に設置する製品ですので、多少の雨の場合は工事を実施します。豪雨や防風の際には、施工スタッフの安全性の観点から延期させて頂きます。

エコキュート取り付け工事の費用は?

エコキュートの取り付け工事は、本体代も合わせて40〜60万円が相場です。タンクの容量や圧力、グレード、工事内容によって金額は変わってきます。事前に見積もりを取り、比較した上で工事を依頼するようにしましょう。

以下の料金表は、九州電設くらしのドクターでエコキュートを取り付けた時のものです。

基本工事

据付工事 既存の基礎に据え付けます 20,000円
配管接続工事 既存の配管に接続します 50,000円
電源接続工事 既存の電源線に接続します 37,000円
リモコン取付 既存のリモコン線に接続します 15,000円
撤去・処分   15,000円

追加工事

基礎工事 主にガス給湯器からの交換の時に必要です 25,000円
ふろ配管新設 給湯専用やセミオートからの交換の時に必要です 40,000円
200V電源工事 分電盤から専用回路で200Vの配線を行います 40,000円
リモコン配線 リモコンの配線を行います 30,000円
幹線張り替え 200Vが引き込まれていない場合は幹線の張り替えが必要になります 50,000円

確実な施工が修理を減らします

設置して間もない時期に起こるのが「初期故障」で、これは明らかな商品や施工の不良です。こちらは、ほとんどの場合でメーカー施工業者が対応してくれます。

しかし、「偶発故障」と言って、設置段階で起きていた小さな不具合が、経年により大きな問題となり故障した場合は、原因の追求、証明が難しくなります。

信頼できる業者へのご依頼をおすすめします。

エコキュートを安く取り付ける方法は?

どこで購入するのか?

エコキュートを購入は、家電量販店(ヤマダ電機、エディオン)、地元の工務店・リフォーム会社、電力会社(九州電力)など様々なところで購入できます。

家電量販店

熊本県内にある9つの家電量販店をまわり価格を見てみましたが、少し高めのお値段設定になっていました。商品の調達能力はあるとは思うのですが、専門性に欠ける点や、店舗などの関節コストが影響していると思われます。ただし、モデル切り替わり時期に在庫を抱えているとハイグレード機種を格安で販売していることもあるので要チェックです。工事自体は、家電屋さんの販売員ではなく下請けの電気工事会社や、水道設備会社が行います。

地元の工務店・リフォーム会社

住宅の構造や工事に関する知識を持っている工務店が管理の元、下請けの電気工事会社や水道設備会社が施工します。しかし、商品提案や調達能力では家電量販店を下回ることになります。

電力会社

最近は電力会社がエコキュートを含めたオール電化工事を提案しています。ブランドの信頼感はあり、リースプランがあるのが特徴です。10年のリース金額になりますが、割高になってしまいます。施工するのは、こちらも下請けの電気工事会社や水道設備会社になります。

地元の電気工事専門会社

直接、電気工事会社に依頼することで中間コストがかからないためお得に設置することができます。また、専門性が高いことで商品選定から工事、九電申請まで一気通貫で実施してくれます。アフターを考えても安心できます。

注意)どこまで含まれているのか?

給湯器が壊れてしまった!ネットで見つけた業者に「安い!」と思って問い合わせをしたところ、想定よりも10万円以上も高い見積もりが…。給湯器が壊れていて、お湯が使えなくて、困っているので仕方がない。お願いしよう!

このような事例はまだマシだと思ってください。

見積もり金額が安くても色々と追加工事が発生し、見積金額以上の支払いが発生するトラブルも多くあります。

・商品については脚部カバーやリモコンも含まれているのか。
・工事については、九電申請費、撤去・処分などの費用も含めれているのか。

を確認するようにしましょう。

エコキュート工事はくらしのドクターお任せください

九州電設くらしのドクターは、商品知識も豊富で、工事も得意で、電気にも詳しいです。

九州電設くらしのドクターは、熊本に本社があり創業38年で、電気工事士在籍数が熊本県No1です。年間で数多くのエコキュートを施工し、経験やデータを蓄積することで日々、品質の向上に努めています。自分の家だと思い、”見えないところ、細部にも妥協しない”。そして、熊本の地元企業としてお客様の信頼や期待に応えていく。家電量販店とは違い、メーカーに縛られることはなくそれぞれのメーカーのメリット・デメリットを正直にお伝えした上で、お客様に本当にあったものをご提案します。

対応エリア

熊本市中央区、熊本市西区、熊本市北区、熊本市東区、熊本市南区、合志市、菊陽町、大津町、益城町

熊本に本社を置く地元企業だから、故障・修理の相談にも親身に対応します。

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