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熊本で蓄電池の取り付け・交換工事なら|くらしのドクター

今回ご紹介するのは蓄電池についてです。蓄電池というと、電気の消費が必要ないときは溜めておき、電気を使用したいときに使用するということができます。蓄電池のそんな特徴は、災害時や普段の生活の中でも力を発揮してくれます。

目次

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蓄電池とは?

この記事でご紹介するのは、家庭用蓄電池になります。家庭用蓄電池は産業用蓄電池と違い、1m以内のコンパクトサイズになります。また、太陽光発電との連携を前提として開発された蓄電池も増えてきています。家庭用蓄電池の種類については下記にご紹介しています。

家庭用蓄電池のメリット

電気代が安くなる

割安な時間帯に電気を蓄電池に貯めておき、 割高な時間帯に使用することで電気代を安くできます。また、太陽光発電システムがあれば発電した電気を蓄電池に貯められるので、昼間は発電した電気を使い、余剰電力は蓄電池へ貯め、発電できない夜や早朝に 蓄電池の電気を使用することで、電力を買う量を減らすことができます。

災害時や停電時でも安心

災害時などで停電が起きた際にも、蓄電池があれば一定時間なら電気が使えます。また夜間に使い切ってしまっても、太陽光発電が設置されていれば昼間に発電した電気を貯めておけるので停電が長期化しても大丈夫です。なお、蓄電池には普段通りに家全体へ電気を供給する全負荷型と、あらかじめ決めておいた部屋や家電にのみ供給する特定負荷型があり、費用も異なります。

停電時も非常用電源として使える

蓄電池に蓄えた電気は、事故や災害などで電力供給がストップしてしまったときでも使用することが可能です。停電時には自動的に蓄電池単体で稼働できるよう切り替わり、停電が復旧するまで自立運転モードという方式で安心してご使用いただけます。翌⽇太陽光による発電で再度蓄電できるので、⻑期間の停電にも安⼼です。(自立運転モード:電力会社からの電力で稼働している状態から充電された電気のみで稼働できるモードへ切り替わる)

今後起きる可能性が高い大災害

・首都直下型地震 30年以内に70%の確率で発生 1都3県の50%で停電最長1ヶ月
・南海トラフ大地震 30年以内で70~80%の確率で発生 西日本~関東太平洋沿岸地域の90%が停電 最長2ヶ月

このように現在想定されている地震だけでも津波などによる発電所の被災が想定されています。また、仮に停電が復旧したとしても全ての発電所が完全に復旧するまで計画停電が実施される可能性もあります。もしこういった大規模災害が起きて長期停電した場合、何日なら耐えられるでしょうか?真夏や真冬だったら命にかかわりますよね。

災害(停電)の対策は太陽光発電と蓄電池で在宅避難

もしこういった災害がおきても定置用蓄電池があれば空調や冷蔵庫・照明など生活に必要な機器を使用しながら避難生活を送ることができますし、自分や家族を守ることができます。また、災害発生後は、さまざまな避難や災害関連情報を逐一集めることが大切です。そこで、蓄電池からスマートフォンやラジオなどの充電を行えば、継続的に情報を進められます。

売電単価が下がっても自家消費できる

2019年11月から続々と固定価格買取制度が終了する卒FITの家庭が増えています。卒FIT後は売電価格が大きく下がるため、発電した電気を売るのではなく、貯めて使うにシフトすることで、無駄なく効率的に電気が使えます。

パワコンの交換費⽤を節約できで効率アップ

⼀般的に太陽光発電システムのパワーコンディショナは、約10年の寿命とされています。経年劣化や故障等で交換が必要な場合、交換費⽤だけで30万ほどかかると⾔われています。ハイブリットタイプの蓄電池なら太陽光発電も制御できるパワーコンディショナがセットになっているので、交換費⽤を節約することが可能です。さらに、パワーコンディショナ1台で太陽光と蓄電池を制御できるため、発電や出力ロスを抑えられますし、効率的に電気を取り出せます。

電気自動車の動力源

太陽光で発電できるのは日中のみなので、日中に電気自動車へ外出している際は、自動車への充電を行えません。蓄電池を設置しておけば、日中に発電した電気を貯めておけますし、夜間や自動車を使用しない時にも「太陽光で発電した電気」で充電することが可能になります。電力会社からの電気を使わずに充電できようになるため、電気自動車の充電にかかる電気代を削減することが可能です。

家庭用蓄電池のデメリット

デメリット①「使える量」が限られる

蓄電池の容量によって貯めて使える電気量が異なります。電気を貯められる量は無限ではなく、小型の製品だと蓄電容量も少なくなります。また、使った分は減るので、非常時に備えて蓄電しておく必要があります。もちろん、容量が大きいものもありますが、費用は上がるため、家庭の電気使用量から最適な容量のものをお選びください。

デメリット②充放電回数に寿命がある

蓄電池もスマートフォンのバッテリーと同様に経年劣化し、充放電回数の寿命を超えると、蓄電容量が徐々に減っていくため、交換が必要になります。メーカによって保証期間や充放電サイクル回数などが違うので、長く適切に使うことができる製品選びが重要です。

メーカー 商品名等 定格(kWh) サイクル数
ニチコン ニチコンポータブル 2.0 3650
伊藤忠商事 スマートスターL 9.8 6000
長州産業 Smart PV Multi 9.8 11000
シヤープ クラウド蓄電池 9.5 12000
田淵電機 アイビスセブン 7.02 12000

デメリット③ 設置スペースをとる

近年ではリチウムインバッテリーの小型化で、蓄電池自体も小型が進んでいますが、それでも蓄電池を置くには一定のスペースが必要となります。容量にもよりますが、大型の空気清浄機程度のサイズが置けて、高温や低温になりすぎず、結露しない場所が望ましいです。またメーカにより屋内・屋外設置の条件も異なります。長く使えるように設置場所は事前に調べておくようにしましょう。

太陽光発電システムと組み合わせることができる蓄電池とは

蓄電池とは太陽光で発電した電気や、電力会社から購入した電気を貯めて使うことができる装置です。日中に発電した電気はまず家電で消費され、そこで使い切らずに余った電気を蓄電池に貯めます。そして、夜間や早朝の発電ができない時間に放電することで、電気を買う量を減らすことができます。従来からの産業用の蓄電池と、近年普及が進む家庭用蓄電池の違いは、限られた住宅内に収まるサイズの差や容量の差ですが、家庭用の蓄電池は太陽光発電との連携を前提にしているものがほとんどです。

蓄電池を設置すると電気代は節約できる?

太陽光発電システムと蓄電池があれば、太陽光で発電した電気を有効に使うことで電力会社から電気を買う量を減らせます。また、時間帯によって電気代が変動する電力会社のプランを使用する場合、割安な時間帯に電気を貯め、割り高な時間帯に貯めた電力を使用することで電気代を節約することができます。節約できる金額は、太陽光発電システムや蓄電池の構成、電力会社のプラン、電気の使い方により異なります。

主な特徴とは

蓄電池とは、電気を蓄えて、繰り返し使える二次電池やバッテリーのことをいいます。家庭用蓄電池として使われている蓄電池には、大きく分けると2種類あります。据え置き型の蓄電池で普段は生活で使用する電力を貯めて賢く使い、停電時にも電力を使う定置式蓄電池と、非常用や緊急時の一時利用に使われる移動式蓄電池に分かれます。また、家庭用蓄電池は正極にリチウムを含む材料が使われ、リチウムイオンを含んだ電解液を介して充電や放電を行うリチウムイオン電池が主流になっています。これまでの蓄電池に比べ、エネルギー密度や出力、寿命などの性能が優れており、小型化が進んでスマートフォンやノートPC、EVなどさまざまな製品に使われています。

仕組みを分かりやすく解説

太陽光発電は発電するだけで電気を貯めておくことはできません。そこで、パワーコンディショナで家電にて使える電気に変換して家庭内で使ったり、電力会社に送電して売電したりします。その中に蓄電池を組み込めば、家庭内に電気を貯めておくことが可能になります。例えば、昼間に発電した電気を蓄電池に貯めておけば、発電量が少なく、電力使用量が多い朝晩に電気を使うことができます。また、蓄電池が満充電になり、貯め切れない分は売電することもできるため、無駄なく電気を使うことができます。

家庭用蓄電池を後付けすることは可能?

家庭用蓄電池は、太陽光発電をすでに設置済みのお客様への後付けが前提で作られているものがあります。ただし、どんな組み合わせでも問題ないというわけではなく、パネルメーカや、設置状況、パワーコンディショナとの組み合わせを確認する必要があります。家庭用蓄電池は、電気を貯める「蓄電ユニット」と、貯める電気を変換する「パワーコンディショナ」で構成されています。また、太陽光発電をすでに設置済みの場合は、太陽光発電用のパワーコンディショナが設置されており、このパワーコンディショナの扱いに応じて、下記の2通りの方法があります。

太陽光発電+家庭用蓄電池を後付けする方法

すでに設置している太陽光発電側のパワーコンディショナを取り外す、もしくは太陽光発電も含めて新規で設置する場合は、新しく蓄電池と太陽光発電の両方に対応しているパワーコンディショナを設置します。これが蓄電池と太陽光発電で1台のパワーコンディショナを共有する「ハイブリッド型」の蓄電池です。このタイプのメリットは、太陽光発電で作った電気の変換が一回で済むため、効率的に電気を蓄電池に貯めて使うことができます。太陽光発電のパワーコンディショナが古くなってきて、交換時期が近付いている方は、ハイブリッド型だと、パワーコンディショナも新しく切り替えられ、保証も受けられるため、費用対効果では優れています。ただし、既設の太陽光発電の機器保証がまだ残っている場合は、パワーコンディショナの交換でパネルメーカの保証が外れることもあるので注意が必要です。

家庭用蓄電池のみを後付けする方法

「単機能型」の蓄電池と呼ばれ、太陽光発電用のパワーコンディショナとは別に、蓄電池用のパワーコンディショナを設置するタイプの蓄電池があります。これは太陽光発電システムと蓄電池がそれぞれ独立したシステムで構成されており、既設の太陽光発電システムに影響を与えないので、太陽光発電側の機器保証が切れてしまうこともありません。価格面でも単機能型は同じ容量でも安く設置できます。太陽光発電システムの機器保証が残っている場合や、太陽光側のパワーコンディショナがまだ新しいという場合におすすめです。

太陽光発電や家庭用蓄電池は将来的にどうなる?

近年、卒FITや災害対策などで蓄電池への注目が上昇し、蓄電池の普及率も高まってきています。しかし、蓄電池の普及率が上がっても、一概に蓄電池の価格が安くなるわけではありません。現在家庭用蓄電池で主流となっているのはコンパクトかつ出力が高く高性能なリチウムイオン電池ですが、原材料であるレアメタルは限られた地域でしか採取できないため、生産国が限られています。そのため、需要に対して、供給が追い付いていないのが現状であり、原価はむしろ上昇しています。普及率が上がることで抑えられた蓄電池そのものの生産コストを加味しても、価格は下げ止まりすることも考えられるでしょう。

頻発する災害や電力需要が高まりで、電気の市場価値が高騰

日本は世界的にも自然災害に見舞われやすい国です。地震大国として東日本大震災などの大規模地震はもちろん、温暖化による異常気象も相まって、大型台風やゲリラ豪雨など、数々の自然災害が発生し、そのたびに停電が社会問題になってきました。今後も大きな災害が起こるリスクに備えておく必要があります。またエネルギー資源の枯渇や世界的な情勢不安、電力需要の増加などを背景に、化石燃料価格は高騰し、電力の市場価格は値上がりを続けています。そのため、家庭においてもこれまでのように電力を購入するあだけではなく、自ら太陽光で発電して蓄電池に貯めておき、必要な時に自家消費したり、停電時に備えておくスタイルへとシフトすることが経済面や非常時の生活維持、および環境負荷軽減の面から求められているといえるでしょう。

家庭用蓄電池の種類

設置タイプは4種類あり、接続タイプは2種類あります。では、種類別にそれぞれご紹介していきます!

単機能型蓄電池

単機能型蓄電池は蓄電機能だけを備えた、太陽光発電設備がない住宅におすすめの蓄電池です。

蓄電機能は電気を貯めることができるので、ご家庭によって電気の使用が多い時間帯に蓄電池に貯めた電気を使用することによって、電気代を節約することができます。また、単機能型蓄電池を導入したい方は、時間によって電気代が変わる電力会社のプランに加入するのがおすすめです。

・後付け可能
・太陽光発電を検討していないけど、電気代を節約したい
・価格が比較的に安い

ハイブリッド型蓄電池

ハイブリッド型蓄電池は太陽光発電との連携を前提として開発されており、エネルギー変換効率も良いため、単機能型蓄電池よりも電気代を節約できます。

既に、太陽光発電を導入しているご家庭でハイブリッド型を導入する場合太陽光発電のパワコンを取り替えるということになります。

また、これから太陽光発電を導入しているご家庭であれば、ハイブリッド型蓄電池も一緒に導入してみてはどうでしょうか?

・太陽光発電のパワコンの取替時期(設置から10~15年後)
・太陽光発電がある、これから導入する

トライブリッド型蓄電池

トライブリッド型蓄電池はEV車(電気自動車)の充電が可能な蓄電池になります。

太陽光発電で得た電気を蓄電池に貯め、貯めた電気をEV車の充電にもあてがうことができます。EV車は国の政策で普及させていく目標になっているので、定期的に情報を集めていくことが重要になっていきますね。過去の投稿にEV車用の充電設備について取り上げていますので、ぜひご参考ください!

※上記2つの蓄電池はEV車の充電はできませんので、ご注意ください。

特定負荷型蓄電池

特定負荷型は、停電した場合に特定したエリアだけは電気を流すことができる、といったものです。他の蓄電池と違い、エリアを指定しておくことができ、必要なエリアに電気の充電残量がなくなるのを抑えることができます。そのため、緊急時に役立つ蓄電池です。

・災害が多い地域で活躍できる
・停電の影響を受けたくない方向け

全負荷型蓄電池

全負荷型は、こちらも同じく停電時に使用するケースを想定して開発された蓄電池になります。全てのエリアに電気の充電残量が許す限り流すことができるものです。全負荷型では200Vに対応した蓄電池も多く、停電時でもIHやエアコンも使用できます。

・オール電化の住宅
・全部屋に空調設備がある

家庭用蓄電池の設置価格・費用相場

住宅用の据え置き型蓄電池を設置する費用は、本体+工事費込みで約80〜200万円が相場です。容量が10kWh未満であれば、160万円以下でおさまる可能性が高いでしょう。(※最もポピュラーな容量=5kWhや7kWhなど)

基本的には、蓄電容量が多い物や、性能が高い製品ほど、価格が高くなりやすいです。ただし、値段が高い物ほど停電時の動作がよいため、より便利と言えます。

1kWhあたりの参考費用は、15〜21万円(本体価格+工事費込み)です。単純計算で、5kWhの蓄電池なら75〜105万円、7kWhの蓄電池であれば105〜147万円程度の予算を見込んでおくと安心でしょう。(※厳密には、機種や業者により変動)

内訳の目安としては、設置工事費用が20〜35万円ほどで、ここに本体価格がプラスされるイメージです。配線工事費や諸経費などが別途かかる場合もあるため、見積書をもらう際には内訳金額も確認しておくとよいでしょう。

家庭用蓄電池の主なメーカー/商品6選比較

京セラ

京セラ社は、携帯電話やスマートフォン、ソーラーパネルなどの実績豊かな大手企業。だからこそ、充電・蓄電についても卓越した技術を有しています。太陽光発電と好相性の機器はもちろんのこと、屋内・屋外どちらにも設置できる商品や小型蓄電池など、バリエーションに富んでいます。

おすすめ蓄電池【『エネレッツァ』EGS-LM0500】
特徴 ●安心できる国内生産
●世界初のクレイ型蓄電池内蔵→長寿命化を実現
蓄電容量 5.0kWh
サイズ (蓄電ユニット) 幅48.5cm × 高さ56.2cm ×奥行28cm
重量 (蓄電ユニット) 64kg
メーカー保証期間 15年
設置可能場所 屋内 / 屋外ともに対応

シャープ

テレビやエアコン、携帯電話やパソコンなど、スリムで使いやすい商品を扱ってきたシャープ社。設置スペースが必要になりがちな家庭用蓄電池でも、同社ならではの発想でコンパクトサイズを実現しています。「蓄電池を置けそうな場所がない」と悩んでいる方は、シャープの製品を検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめ蓄電池【クラウド蓄電池システム』JH-WBPDB650】
特徴 ●停電しても各部屋で電気を使える
 「家中まるごと停電対応」
●便利なスリム型で、後から増設することも可能
蓄電容量 6.5kWh
サイズ (蓄電ユニット) 幅56cm × 高さ32cm ×奥行57.5cm
重量 (蓄電ユニット) 約74kg
メーカー保証期間 10年(有償で15年に延長可能)
設置可能場所 屋内 / 屋外ともに対応

ニチコン

ニチコンは家庭用蓄電池の世界トップレベルのメーカーで、国内No.1の累積販売台数を誇ります(2020年12月時点)。太陽光設置済みの方向けの単機能蓄電システムから、ハイブリッド蓄電システム、EV(電気自動車)充電も可能なトライブリッド蓄電システムなど、様々なタイプがあります。蓄電池容量も2〜16.6kWと幅広く商品展開しています。

おすすめ蓄電池【『トライブリッド蓄電システム』ESS-T3M1】
特徴 ●太陽光発電や電気自動車も、1台で対応OK
●容量の組み合わせパターンが豊富で、
 後から追加・増設も可
蓄電容量 7.4kWh
サイズ (蓄電ユニット) 幅54cm × 高さ41.8cm ×奥行23cm
重量 (蓄電ユニット) 約61kg
メーカー保証期間 15年
設置可能場所 屋内 / 屋外ともに対応
(※パワコン=屋外)

オムロン ソーシアルソリューションズ

太陽光発電システムのパワーコンディショナで有名な、オムロン社。エネルギーを無駄なく活用する技術に加え、より効率的なエネルギー利用に欠かせない蓄電システムの提供も行っています。オムロンの蓄電池は特に、エネルギーの消費やライフスタイルなどの変化に合わせ、柔軟に機器を選択・追加できる『マルチ蓄電プラットフォーム』シリーズが好評。
狭い場所にも設置できるので、あまりスペースがないという場合にも適しています。

おすすめ蓄電池【『マルチ蓄電プラットフォーム』KPBP-A-PKG-MM3】
特徴 ●既設の太陽光発電パネルへの後付けが簡単
●目的別(交換・新規導入・増強など)に柔軟対応
蓄電容量 6.5kWh
サイズ (蓄電ユニット) 幅49cm × 高さ84.7cm ×奥行14.7cm
重量 (蓄電ユニット) 約150kg
メーカー保証期間 15年
設置可能場所 屋内 / 屋外ともに対応
(※パワコン=屋外)

パナソニック

キッチン・トイレなどの住宅設備や家電製品を数多く手掛け続けてきたパナソニック社。住まいと電気どちらのノウハウも積み上げてきた同社の蓄電池は、非常時に備えた小型の物から、太陽光発電システムと一緒に使用しやすい「創蓄連携システム」タイプなど、ラインナップも豊富です。省エネ性を重視したい方にもピッタリと言えるでしょう。

おすすめ蓄電池【『[住宅用]創蓄連携システムS+』PLJ-RC41063A】
特徴 ●同社HEMS『AiSEG2』との連携で、
 「気象警報連動」などによる停電対策が可能
●容量の組み合わせパターン豊富で、
 後から追加・増設も可
蓄電容量 6.3kWh
サイズ (蓄電ユニット) 幅64.9cm × 高さ64.6cm ×奥行33.3cm
(突起部は含まず)
重量 (蓄電ユニット) 約85kg
メーカー保証期間 15年
設置可能場所 屋外に対応

Tesla(テスラ)

補助金の対象ではありませんが、電気自動車で有名なテスラ社の蓄電池についても触れておきましょう。テスラの製品は「認定施工会社」のみが工事を許可されています。ただ、13.5kWhと大容量であるにもかかわらず、国内メーカーの物よりも低価格でデザイン性が高いため関心を持っている方が多く、今後どれほど普及していくか注目していく価値があります。

おすすめ蓄電池【Powerwall】
特徴 ●停電しても各部屋で電気を使える
 「まるごとバックアップ」に対応
●専用アプリで、電気消費量のモニタリングや、
 遠隔アクセスによる操作などが可能
蓄電容量 13.5kWh
サイズ (蓄電ユニット) 幅75.3cm × 高さ115cm ×奥行14.7cm
(蓄電池ユニット内に、パワコン内蔵)
重量 (蓄電ユニット) 約114kg
メーカー保証期間 10年
設置可能場所 屋内 / 屋外ともに対応

上記のほかにも、屋内に設置しやすいコンパクトタイプや、ご家族が多い場合に適している大容量タイプなど、色々な製品があります。専門的な内容が多く、設置の仕方や商品選びで迷ってしまうこともありますが、まずは気軽に蓄電池に詳しい施工業者に相談してみましょう。プロの意見も参考にしながら、ご自宅に最適な蓄電池を導入できるとよいですね。

蓄電池の選び方

蓄電容量

蓄電池を選ぶ際は、どれだけ電気を貯められるのか、どの程度の容量が必要なのか整理した上で比較検討しましょう。蓄電容量は、電気を貯められる量をkWhという単位で示したものです。カタログなどには、定格容量や実効容量という名前で記載されています。定格容量は、規定の条件下で充電可能な容量を指しています。一方、実効容量とは、実際の使用環境下で充電可能な容量のことです。たとえば、定格容量10kWh、実効容量9kWhなら、実際に充電できるのは9kWhまでとなります。なぜなら、定格容量で稼働させてしまうと、充電率0%の場合に蓄電池の劣化などトラブルを招いてしまうためです。実効容量は、蓄電池を保護させるための仕組みといえます。

以下の基準をもとに蓄電容量を決める方法もあります。

・太陽光発電の1日に発電できる量と合わせる
・1日の消費電力量より少し多い蓄電容量を選ぶ
・停電時の消費電力量に合わせる

太陽光発電を設置する方や既に設置している方は、太陽光発電の発電量と蓄電容量を合わせるのがおすすめです。太陽光発電から発電された電気を余らせることなく、充電することができるためです。太陽光発電を設置していない場合は、1日の消費電力量に合わせて容量を選べば、電気料金の削減を目指す上で柔軟に活用できます。また、停電時の消費電力量を基準に決めることで、防災対策を強化することが可能です。

停電時の稼働

防災対策重視の場合は、停電時の稼働方式についても注目です。蓄電池は、全負荷型と特定負荷型の2種類にわかれています。特定負荷型は、設置工事の際にあらかじめ電力を使用したい部屋にのみ配線接続させておく方式です。そのため、停電時は、一部の部屋や住宅設備でのみ電気を使用できます。一方、全負荷型は、停電時に全ての部屋・住宅設備で電気を使用できるのが特徴です。電気の無駄遣いを抑えながら避難生活を送りたい方は、特定負荷の方が合っている場合もあります。また、太陽光発電を設置している方は、全負荷型で早めに充電切れを起こしても太陽光発電で再び電気を使用できます。

パワコンのタイプ

蓄電池には、パワーコンディショナが付帯されています。パワーコンディショナは電力の制御を行う重要な機器で、効率的な充放電を行う機能や過充電・過放電を防ぐセーフティ機能などが搭載されています。パワーコンディショナには、単機能型とハイブリット型があります。単機能型は、蓄電池のパワーコンディショナで太陽光発電を制御できません。そのため、設備ごとにパワーコンディショナを設置する必要があります。ハイブリッド型は、蓄電池のパワーコンディショナで太陽光発電も制御できるため、太陽光発電用のパワーコンディショナを購入せずに済みます。特に蓄電池との同時設置を検討している場合は、ハイブリッド型の方がおすすめです。一方、蓄電池のみ設置したい、既に太陽光発電を設置している場合は、単機能型の方がコストや施工負担という点でも導入しやすいといえます。

設置場所

蓄電池を選ぶ際は、設置場所にも注意が必要です。蓄電池の設置可能な場所は、製品によって異なります。具体的には、以下のようなケースにわかれます。

・屋内と屋外どちらにも対応
・屋内設置専用
・屋外設置専用

たとえば、屋内に設置できるスペースがない・自宅の床を傷つけたくない場合は、屋外設置に対応した蓄電池から選びましょう。反対に自宅の駐車場や庭など敷地内に設置可能なスペースがない・雪害や塩害といった理由から屋外設置のリスクが高ければ、屋内対応型の蓄電池をおすすめします。

蓄電池にも定期的なメンテナンスが必要!

家庭用蓄電池のほとんどはリチウムイオン電池を使用しているため、高温に弱く、通気口の周囲にホコリや雑草、物を置かないようにしましょう。また、製品によっては1年に1度掃除を推奨しているものもあり、蓄電池の計測・制御モニタ等を通して清掃を行うように通知をしてくることがあります。ただし、故障していないかどうか、エラーが発生していないかどうかのチェックは必要ですので、1月に1回程度は異常ランプ等の点検をするとよいでしょう。

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